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3月27日
今、別の仕事をしているのは、
半分は自分で選んだ道で、
半分は自分で選んだ道ではない、そんな感覚があります。
当時、先生からは
「受けられるチャンスがあるものはすべて受けなさい」と言われていました。
なぜなら、試験会場に慣れることができるし、
問題に対しての時間配分も上手くなる。
面接まで進めば、予備校での模擬面接とはまったく違う、
“実際の面接”を経験できるからです。
だから「行く、行かない」ではなく、
本命に進むための手段として、可能な限り受けなさい。
そういう考えでした。
ある日、先生から一枚の紙を渡されました。
求人の紙です。
それを見た瞬間、私は言いました。
「これは、私のなりたいものではありません。
受かっても行かないので、受けません」
すると先生は、はっきりと言いました。
「行くかどうかは、受かった人間が言えること。
受かってもいない人間に、選ぶ権利はない」
今ならきっと反論しています。
でも当時の私は、その言葉に納得してしまい、受験することにしました。
結果として、ありがたいことに試験を突破し、
最終的に合格通知をいただきました。
それが今、働いている会社です。
このときの私は、その通知を持って先生のもとへ行き、こう伝えました。
「合格しました。だから、私は行きません( •̀∀•́ )」
…そこからのことは、正直あまり覚えていません。
ただ、ものすごい勢いで「行くべきだ」と説得され、
気がつけば、その内定を受けていました(•﹏• ; ก)
そして気づけば、入社式に座っていました(・∀・; )
右も左もわからないまま、縁もゆかりもない世界に飛び込み、
本当に大変な毎日でした。
入って数ヶ月、泣きながら「辞めてやる」と叫んだこともあります。
それでも、辞めるという選択はできませんでした。
この合格通知は、望んだものではなかったけれど、
これまでの努力が形になったものだったからです。
もし、努力せずに偶然受かっていた試験だったなら、
きっと1年も続かなかったと思います。
でも私は経験してしまいました。
苦しかった勉強生活。支えてくれた仲間と先生。
その存在を思い出すと、
「今がつらいから辞める」という選択には、どうしても踏み切れませんでした。
辞めないから経験年数が積み重なっていく。
そして、現在に至ります。
今も連絡を取っている、予備校の友人。
彼は私と同じ夢を追いかけていました。
しかし、私と同じように別の道に進みました。
それでも、夢を諦めてはいませんでした。
社会人として働きながら、ひっそりと中途採用に挑戦し、
そして見事に合格し、夢を叶えました。
最初は希望した仕事ではありませんでしたが、
その経験が評価され、夢の場所へとつながっていったそうです。
私は目の前の仕事に追われる中で、
夢を思い出すことはあっても、再び挑戦することはありませんでした。
でも彼は、諦めずに挑戦し続けていたんです。
以前、広島でサミットがあったとき、
彼が出張で戻ってきたことがありました。
夜、一緒に飲みに行き、
「次のお店に行こうか」と話したとき、
「門限があるから帰る(๑•̀ㅁ•́๑; )」と言って、
ものすごい勢いで寮に戻っていきました。
その姿を見送りながら、
「門限って言葉、懐かしいなぁ」と思ったのを覚えています。
それが、最後に会った日です。
本当はこの冬に帰ってくる予定でしたが、
家庭の事情で延期になってしまいました。
「早く帰っておいでよ」とLINEを送りながら、
またゆっくり話せる日を楽しみにしています。
夢を追い続けて、叶えた人は、やっぱりかっこいいなと思います。
そして今、その仕事の倍率を調べてみると、
驚くほど低くなっていました。
今は、なり手が不足していると聞きます。
あの頃、倍率が高かった時期に受験していた私からすると、
本当にうらやましく感じます。
今なら受かる自信はあります。
でも、今の私が受けるかと言われたら、おそらく受けません。
今は目の前にある仕事を大切にしたいと思っていますし、
この仕事もまた、簡単に入れるものではありません。
その中で私を選んでくれたことに対して、
きちんと応えていきたい。
そう思っています。
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